医療ビジネス

医療系、健康系のアプリケーションは今後注目株です。開発、マーケティングのアドバイスはお任せください。ご連絡、お待ちしております。医療や介護の諸問題についても解説します。講演の依頼もお受けしております。

医療

アルツハイマー薬 世界で約100種類が開発中

これだけ認知症が世界に蔓延しているのですから経済的損失は相当なものです。さらに厄介なことに認知症といっても様々なタイプがあってあるタイプに効いたとしても他のタイプには全く効かない可能性があります。 最近の逆走などの事故などには「前頭側頭葉認…

遠隔医療の前倒し活用

telehealthは公衆衛生、特に、治療計画に関する患者の積極的な行動を促すべきだ。この記事からはそのように受け取れます。現在、海外も含めてtelehealthは治療のために使われていますが、このarticleでは前倒しすることによって、医療関係者の負担を減らすこ…

福岡で業界初、卸売業が患者宅へ医薬品を配送

以前から懸案だった問題。ただし、解決されない問題も残っており、これからの実績の中で当事者の人たちも分かってくると思う。そういう意味で、特区という形で始まったのは正解でしょう。 山崎博史 ネットスタイル www.data-max.co.jp

How AI is driving new medical frontier for physician training

昨晩、大学病院の外科医と食事していた時に、この記事の話題を出したらとてもびっくりしていたし、とてもすばらいい取り組みだと言っていました。しかも、この記事がアメリカ医師会のサイトにあることです。アメリカ医師会は新しいテクノロジーに非常に積極…

How AI is driving new medical frontier for physician training

昨晩、大学病院の外科医と食事していた時に、この記事の話題を出したらとてもびっくりしていたし、とてもすばらいい取り組みだと言っていました。しかも、この記事がアメリカ医師会のサイトにあることです。アメリカ医師会は新しいテクノロジーに非常に積極…

日本の医療政策、技術革新に逆行 デービッド・リックス氏

9/14日経新聞にイーライ・リリーのCEOであるDavid A. Ricks氏のコラムが掲載されました。すでに読まれた人も多いと思います。製薬企業が一つの薬剤を上梓するまでに、膨大な研究開発費を投じています。それは、膨大な種類の化合物が基礎研究、非臨床研究、臨…

運動や禁煙で保険料が安く…「健康増進型保険」各社が投入

人は歳をとると病気になったりすることが多くなるのは皆んな知っていることですので、若い時はどうしても健康や病気などの言葉には疎くなってしまう傾向があるでしょう。日頃からテニスやランニングをしている人は特に病気・健康などを意識しているのではな…

今どき、ICTではないのだけれども

昨年の暮れに塩崎厚生労働大臣の記者会見で、大臣がICTという言葉を使われた時に、非常に違和感を感じました。これは、第2回未来投資会議で「医療・介護分野に置けるICT活用」の発表を受けてのことだど思うのですが、それ以上にこの資料の中を見ると、「ICT…

医療機関の情報漏洩

電通の問題で残業をしないようになったけれども、結局パソコンを自宅へ持って帰って仕事をするので、結局、残業は名目上なくなるけれども、仕事は減っていないというなんとも皮肉な話が流れているのはすでにご存じでしょう。 先日、埼玉県立循環器・呼吸器病…

医療の現場からMRを見る vol.2

最近は、どのメーカーさんも医師データを活用して重要な医師にピンポイントで面談するようになっています。 それゆえ、どうしても重要なクリニックにはMRが集中する傾向があります。 診察終了後、待合室はMRだらけになっています。彼らを観察しているといろ…

医師とAI

山中医師の話はAIの本質がお分かりでないようだ。AIに求められるのは、cloud上に上がった膨大な診療データから医師の個人的判断による誤診などを防ぐ力がある。さらに、BigDataから、よりベターな治療が見つけらることにある。https://t.co/rfLiJ2ngDk— 山崎…

ScienceMagazineのローカライズができるまで

ScienceとNatureの違いは最後に書いてますので参照してください。 ScienceMagazineのローカライズはAAASの悲願でした。日本でローカライズをしてくれる組織を探していたのは、今から20年ほど前です。すでに、日本では湯川秀樹博士や朝永振一郎博士、江崎玲於…

医療現場からMRを見る 1

この投稿は、製薬メーカーの方向けのコラムです。 MRというのは、製薬メーカのいわゆる営業マンです。営業マンですが、他の業種と違って、商品の売買には直接関係しません。MRは医療機関へ出向いて医師などに面接して自社の薬剤の情報を届けることを旨として…

患者調査から何が見えるか? その2 働き手にもっと医療費を

堺屋太一さんは大の女子プロレスファンで、一度誘われて、大阪で女子プロレスの試合を見に行ったことがあります。氏が経済企画庁長官だった時で、いわゆるお忍びの女子プロレス観戦で周りを囲む壁の役割だったんだなぁと今になって懐かしく思い出します。氏…

患者調査から何が見えるか? その1

厚生労働省の平成26年患者調査から「年代別の疾患割合」を出してみました。まずは見てみましょう。 青は14歳まで、赤は15歳から34歳まで、緑は35歳から64歳まで、そして紫は65歳以上です。 次は、各疾患の実際の患者数を示しています。単位は千人です。…

スラム街 IoTの進む中で見逃してはいけない問題

国連は2030年には全世界の人口80億人のうち50億人が都市部に住んでいると推計しています。都市化はアフリカを中心に急速に進んでいますが、これに伴ってスラム街が増殖しており、都市部の人口の62%がスラム街に住んでいるそうです。 スラム街が増殖している…

ヒューマンエラー 使いやすいシステム・アプリへのヒント

最近、同じような事故が2件あって非常に関連性が高いのでそこから何を洞察したら良いのかを考えてみたいと思います。一つは11月26日にコロンビアでブラジルのプロサッカー選手を乗せたチャーター機が墜落した事故です。先日、調査委員会が人為的ミスが…

マクロチーム医療 製薬メーカーのマーケティングの未来

以前、日本製薬工業会(医薬産業政策研究所)から講演を頼まれチーム医療を絡ませながら製薬メーカーのマーケティングについてお話ししました。それはそうとして、私のようなものでいいのですか?と聞いたくらいにそぐわない、翌月は日経BP社の宮田満さんだ…

医師のフラットなネットワーク

ある大学医学部の医局が医局員に、バイトを辞めるか?医局をやめるか?を迫っています。医局は今や崩壊の危機に立っています。教授という役職の権力はほぼなくなりつつあり、各大学はいかに学生たちに人気のある医師を教授に迎えるかに苦心しています。 先の…

医療IT化はなぜ進まないのか? 第2弾 ITリテラシーの相違

以前から医療ビジネスの相談を受けた時によく言うのですが、医療機関の職員は医師、看護師、事務員に至るまでITリテラシーが低いことに気をつける必要があります。これは決してITの能力が低いと言うわけではありません。PCなどを使う必要のない仕事が多いの…

祝開設20周年 抗菌薬インターネットブック

「抗菌薬インターネットブック」という日本で処方されている抗菌薬のインターネット上のデータベースです。これを公開したのは、1996年の12月でした。つまり、公開から20年も経ちました。私が最初に手掛けたwebサイトです。 抗菌薬インターネットブック 公開…

EBHとは evidence based health

EBHは目新しい言葉ではありませんが、ここにきて注目を集めています。簡単にいうと、「健康であるための証拠」、言い換えれば、「どのような生活をすれば健康でいられるか」ということになります。以前の投稿でEBMについて触れましたが、EBHが遅れた原因はev…

医療のIT化はなぜ進まないのか? コストと投資の違い

つい先日、HEALTH2.0のイベントが日本で開催されました。Health 2.0は、ヘルスケアとITの融合領域であるデジタルヘルスに関するイベントで、Health 2.0社が2007年に立ち上げました。おそらく多くの人が想像するのは、病院などのIoT化などが進んでいくイメー…

薬価問題をどう解決していくか

オプジーボという名前の抗がん剤があまりにも高いので、本来ならばさ来年度の4月の改定のはずが急遽来年2月改定で50%下げられるというニュースが流れ、さらに、2年に一度の薬価改定を毎年改定してはどうか?という政府の要望が出てきています。薬価は…

ギャンブル依存症〜精神疾患全般の患者数が減らない現状〜

社会保障審議会が厚生労働省の療養病床の一部を介護施設に転換する案を大筋合意したと報道されました。増大する医療費を抑制することが大きな目的です。そこで病床数は現在どの程度か厚生労働省の資料を見てますと、平成28年1月末の数字で、以下のように…

がん対策基本法とがん対策推進基本計画

先日、ご近所でいつもお声がけしてくれる年配のご主人がガンで亡くなられました。それまで普段通り、奥様の車で買い物に出かけておられたので、びっくりしましたが、ガンが総じて亡くなる直前まで普段通りの生活ができます。もちろん肺炎など他の疾患を併発…

生活習慣を見直して健康な体になろう

以前投稿した「改革項目」の中の「生活習慣病治療薬等の処方のあり方」について考えてみたいと思います。厚生労働省の資料には 生活習慣病治療薬の処方は、性・年齢、進行度、副作用のリスク等に応じて、基本的には個々の患者ごとに医師が判断すべきものであ…

遠隔医療は進んできた

このような記事を読むと、本当に遠隔医療が身近になったと感じます。1998年か99年ごろに北海道大学病院(だったと思う)の看護師の佐藤仁美さんにお会いしたとき、携帯電話で在宅療養している患者さんの褥瘡を医局へ送って医師の指示を仰ぎ処置をしたという…

来年から始まるスイッチOTC薬控除(医療費控除の特例)

先日投稿した「改革項目」の中の「スイッチOTC化された医療用医薬品に係る保険償還率のあり方」について書いてみます。 昨年の12月に示された平成28年度税制改正の目玉改正に薬局で買った薬も医療費控除にするというものがあります。問題もあることはあり…

科学的根拠のない薬は昔からあります

週刊朝日に「最新調査で判明! 科学的根拠の“ない”薬は当たり前に存在した!」という記事が出ました。一般の人には、「そうなんだ!!」と思われるかもしれませんが、この業界では当たり前、というよりも大昔からそうでした。EBM(evidence-based medicine)…