医療ビジネス

医療系、健康系のアプリケーションは今後注目株です。開発、マーケティングのアドバイスはお任せください。ご連絡、お待ちしております。医療や介護の諸問題についても解説します。講演の依頼もお受けしております。

2017-01-01から1年間の記事一覧

医療の現場からMRを見る vol.4

私はJ大学のS教授と、ある研究会でご一緒させていただいています。今月も福島へ研究会絡みで出かけました。その帰りにMRについて聞いてみたところ、次のように仰いました。「私の頭の中では10以上の重要な案件を同時にこなしている。それぞれ優先順位があ…

医療の破壊的イノベーション

アクセンチュアの最新のレポートによると、テクノロジー企業の85%とベンチャーキャピタル(VC)企業の77%が、医療の破壊的イノベーションを最優先課題の1つと考えているようです。それは、私たちの周りに多くのビジネスチャンスがあり、すべての企業がこの…

今どき、ICTではないのだけれども

昨年の暮れに塩崎厚生労働大臣の記者会見で、大臣がICTという言葉を使われた時に、非常に違和感を感じました。これは、第2回未来投資会議で「医療・介護分野に置けるICT活用」の発表を受けてのことだど思うのですが、それ以上にこの資料の中を見ると、「ICT…

Fitbitの2000万人の利用者から

Fitbitが2000万人の利用者のデータを分析して公表しています。前回はアメリカ国内での調査でしたが、今回はワールドワイドです。これを見ると、アイルランドがトップですが、日本人も結構歩いていますね。ただし、睡眠は日本はランク外でした。 全体的に見る…

イヤホンとセットのFitbit

Yahoo Financeのニュース。Fitbitの新製品は別売りのイヤホンとセットになっているらしいです。見た目がレトロすぎて、従業員からは不評のようですが。 主な機能には、内蔵のGPSチップ、心拍モニタ、非接触支払能力、十分なストレージが含まれていると報告さ…

医療の現場からMRを見る vol.3

最近は、どのメーカーさんも医師データを活用して重要な医師にピンポイントで面談するようになっています。それゆえ、どうしても重要なクリニックにはMRさんが集中する傾向があります。診察終了後、待合室はMRさんだらけになっています。彼らを観察している…

CTOが新規ビジネスを創出するためには

IT AI

昨日・今日と行われている日経BP社のIT関連の催しに行ってきました。たまには、このような催しに出て世の中のニーズがどのあたりにあるのかを知るのは私にとってはとても大事ですが、いつも出ていて感じるのは、各社のプレゼンテーションが細かすぎる点が気…

医療機関の情報漏洩

電通の問題で残業をしないようになったけれども、結局パソコンを自宅へ持って帰って仕事をするので、結局、残業は名目上なくなるけれども、仕事は減っていないというなんとも皮肉な話が流れているのはすでにご存じでしょう。 先日、埼玉県立循環器・呼吸器病…

中国のグローバリゼーション

先日の読売にAIIBの不調の記事が出てましたが、ここにきて習近平がダボス会議で、アメリカが保護主義に走るならグローバリゼーションのリーダーはウチがやるよって言ったし、AIIBを立ち上げるときに率先して乗ってきた英国が同様にEU離脱したことをいろいろ…

医療の現場からMRを見る vol.2

最近は、どのメーカーさんも医師データを活用して重要な医師にピンポイントで面談するようになっています。 それゆえ、どうしても重要なクリニックにはMRが集中する傾向があります。 診察終了後、待合室はMRだらけになっています。彼らを観察しているといろ…

医師とAI

山中医師の話はAIの本質がお分かりでないようだ。AIに求められるのは、cloud上に上がった膨大な診療データから医師の個人的判断による誤診などを防ぐ力がある。さらに、BigDataから、よりベターな治療が見つけらることにある。https://t.co/rfLiJ2ngDk— 山崎…

ScienceMagazineのローカライズができるまで

ScienceとNatureの違いは最後に書いてますので参照してください。 ScienceMagazineのローカライズはAAASの悲願でした。日本でローカライズをしてくれる組織を探していたのは、今から20年ほど前です。すでに、日本では湯川秀樹博士や朝永振一郎博士、江崎玲於…

医療現場からMRを見る 1

この投稿は、製薬メーカーの方向けのコラムです。 MRというのは、製薬メーカのいわゆる営業マンです。営業マンですが、他の業種と違って、商品の売買には直接関係しません。MRは医療機関へ出向いて医師などに面接して自社の薬剤の情報を届けることを旨として…

CCRCは高齢者の年金と資産を当てにした非生産ビジネスモデル 〜松江市Rubyとの比較〜

CCRCという言葉を聞いたことはあるでしょうか?Continuing Care Retirement Communityの略で、官邸の日本版CCRC構想有識者会議 では、「東京圏をはじめとする高齢者が、自らの希望に応じて 地方に移り住み、地域社会において健康でアクティブな生活を送ると…

患者調査から何が見えるか? その2 働き手にもっと医療費を

堺屋太一さんは大の女子プロレスファンで、一度誘われて、大阪で女子プロレスの試合を見に行ったことがあります。氏が経済企画庁長官だった時で、いわゆるお忍びの女子プロレス観戦で周りを囲む壁の役割だったんだなぁと今になって懐かしく思い出します。氏…

患者調査から何が見えるか? その1

厚生労働省の平成26年患者調査から「年代別の疾患割合」を出してみました。まずは見てみましょう。 青は14歳まで、赤は15歳から34歳まで、緑は35歳から64歳まで、そして紫は65歳以上です。 次は、各疾患の実際の患者数を示しています。単位は千人です。…

スラム街 IoTの進む中で見逃してはいけない問題

国連は2030年には全世界の人口80億人のうち50億人が都市部に住んでいると推計しています。都市化はアフリカを中心に急速に進んでいますが、これに伴ってスラム街が増殖しており、都市部の人口の62%がスラム街に住んでいるそうです。 スラム街が増殖している…