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遠隔医療は進んできた

 このような記事を読むと、本当に遠隔医療が身近になったと感じます。1998年か99年ごろに北海道大学病院(だったと思う)の看護師の佐藤仁美さんにお会いしたとき、携帯電話で在宅療養している患者さんの褥瘡を医局へ送って医師の指示を仰ぎ処置をしたという話を伺いました。論文で発表もされてます。まだ回線のスピードも大変遅く、画像の大きさも携帯電話で見る大きさだったんで、細かいところは音声で補完してやりとりをしていたそうです。まだ、当時はインターネットを使った試みは始まったばかりでしたので、病院で取り組むほどの大かがりなものではなく、あるものでやっていたという感じがしました。

 同じ時期、大阪では、阪大病院と泉佐野りんくう総合医療センターが専用回線を使って、腹腔鏡手術を阪大から指示を出す試みをしていました。動画をやりとりするにはインターネットではほぼ不可能で専用回線が必要な時代だったんですね。阪大の先生(お名前は失念しました)がその先の展望として、宇宙ステーションでの手術を可能にしたいんだと仰っていたのを覚えています。

 技術的な問題点はこの20年ほどで乗り越えてきたのですから、いよいよ積極的に導入して成果を出すべき時期に来ていると思います。

 

付け加えるとすれば、すでに20年前には、和歌山県立医科大学田辺市などで撮影したレントゲンを回線で大学に転送して、地元医師にアドバイスを行なっていました。ですから、記事を書いた記者は知らないけれども、もうとっくに「本当に」救いになっていたのです。無知とは恥ずかしいことです。

 

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