医療ビジネス

医療や介護の諸問題について解説します。講演の依頼もお受けしております。

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医療の破壊的イノベーション

アクセンチュアの最新のレポートによると、テクノロジー企業の85%とベンチャーキャピタル(VC)企業の77%が、医療の破壊的イノベーションを最優先課題の1つと考えているようです。それは、私たちの周りに多くのビジネスチャンスがあり、すべての企業がこの…

医師とAI

山中医師の話はAIの本質がお分かりでないようだ。AIに求められるのは、cloud上に上がった膨大な診療データから医師の個人的判断による誤診などを防ぐ力がある。さらに、BigDataから、よりベターな治療が見つけらることにある。https://t.co/rfLiJ2ngDk— 山崎…

医療現場からMRを見る 1

この投稿は、製薬メーカーの方向けのコラムです。 MRというのは、製薬メーカのいわゆる営業マンです。営業マンですが、他の業種と違って、商品の売買には直接関係しません。MRは医療機関へ出向いて医師などに面接して自社の薬剤の情報を届けることを旨として…

患者調査から何が見えるか? その2 働き手にもっと医療費を

堺屋太一さんは大の女子プロレスファンで、一度誘われて、大阪で女子プロレスの試合を見に行ったことがあります。氏が経済企画庁長官だった時で、いわゆるお忍びの女子プロレス観戦で周りを囲む壁の役割だったんだなぁと今になって懐かしく思い出します。氏…

患者調査から何が見えるか? その1

厚生労働省の平成26年患者調査から「年代別の疾患割合」を出してみました。まずは見てみましょう。 青は14歳まで、赤は15歳から34歳まで、緑は35歳から64歳まで、そして紫は65歳以上です。 次は、各疾患の実際の患者数を示しています。単位は千人です。…

スラム街 IoTの進む中で見逃してはいけない問題

国連は2030年には全世界の人口80億人のうち50億人が都市部に住んでいると推計しています。都市化はアフリカを中心に急速に進んでいますが、これに伴ってスラム街が増殖しており、都市部の人口の62%がスラム街に住んでいるそうです。 スラム街が増殖している…

ヒューマンエラー 使いやすいシステム・アプリへのヒント

最近、同じような事故が2件あって非常に関連性が高いのでそこから何を洞察したら良いのかを考えてみたいと思います。一つは11月26日にコロンビアでブラジルのプロサッカー選手を乗せたチャーター機が墜落した事故です。先日、調査委員会が人為的ミスが…

マクロチーム医療 製薬メーカーのマーケティングの未来

以前、日本製薬工業会(医薬産業政策研究所)から講演を頼まれチーム医療を絡ませながら製薬メーカーのマーケティングについてお話ししました。それはそうとして、私のようなものでいいのですか?と聞いたくらいにそぐわない、翌月は日経BP社の宮田満さんだ…

医師のフラットなネットワーク

ある大学医学部の医局が医局員に、バイトを辞めるか?医局をやめるか?を迫っています。医局は今や崩壊の危機に立っています。教授という役職の権力はほぼなくなりつつあり、各大学はいかに学生たちに人気のある医師を教授に迎えるかに苦心しています。 先の…

医療IT化はなぜ進まないのか? 第2弾 ITリテラシーの相違

以前から医療ビジネスの相談を受けた時によく言うのですが、医療機関の職員は医師、看護師、事務員に至るまでITリテラシーが低いことに気をつける必要があります。これは決してITの能力が低いと言うわけではありません。PCなどを使う必要のない仕事が多いの…

祝開設20周年 抗菌薬インターネットブック

「抗菌薬インターネットブック」という日本で処方されている抗菌薬のインターネット上のデータベースです。これを公開したのは、1996年の12月でした。つまり、公開から20年も経ちました。私が最初に手掛けたwebサイトです。 抗菌薬インターネットブック 公開…

EBHとは evidence based health

EBHは目新しい言葉ではありませんが、ここにきて注目を集めています。簡単にいうと、「健康であるための証拠」、言い換えれば、「どのような生活をすれば健康でいられるか」ということになります。以前の投稿でEBMについて触れましたが、EBHが遅れた原因はev…

医療のIT化はなぜ進まないのか? コストと投資の違い

つい先日、HEALTH2.0のイベントが日本で開催されました。Health 2.0は、ヘルスケアとITの融合領域であるデジタルヘルスに関するイベントで、Health 2.0社が2007年に立ち上げました。おそらく多くの人が想像するのは、病院などのIoT化などが進んでいくイメー…

ジェネリック医薬品、情報提供について

ジェネリックメーカーの情報提供に関しても、医療関係者の不安はまだまだあるようである。そもそも、担当のMRがいないので、なにかあった時にどこに連絡すれば良いか分からないというケースを良く聞く。幸いにも私がいるクリニックでは、担当MRさんが定期的…

昭和大学医学部麻酔科学講座50周年

昨年、主任教授になられた大嶽先生の就任祝いと麻酔科学講座50周年記念の席にご招待を受けて出席してきた。少なくとも1000人以上は参加されていたのではないかと思われる盛大な催しだった。ちょうど麻酔科学会が横浜で行われていたので、それに合わせたの…

胃癌学会総会

過日、横浜で第86回日本胃癌学会総会に出席した。今回は、マールクリニック横須賀の水野先生の発表の統計解析部分をお手伝いさせていただいた。胃癌そのものはいわゆるABC検診が広く行われてくるようになり、早期発見につながっており効果が出ている。このま…

第16回日本在宅医学会

3月1日、2日に浜松で第16回日本在宅医学会大会が行われた。今回もポスター発表にエントリーして、発表を行った。演題は「在宅療養がん緩和期患者に関する医療介入度の統計的検討」。興味深い結果が出たので、見ていただける人も結構多かったように思う…

乳腺科新年会

順天堂大学の乳腺科の新年会が過日行なわれた。年間400例を超す実績を作り、ますます伸びていく感じである。順天堂の乳腺センターは2005年に開設され、当時は霞先生を筆頭にわずか11名であったのであるが、現在は、関連病院も含めると大所帯になった。清水…

今後の医療の姿

高齢者人口は今後、いわゆる「団塊の世代」が65歳以上となる平成27(2015)年には3,395万人となり、「団塊の世代」が75歳以上となる37(2025)年には3,657万人に達すると見込まれている。その後も高齢者人口は増加を続け、54(2042)年に3,878万人でピークを…

在宅療養とニュータウンの変遷

ベビーブーム 1947年から1949年にかけてベビーブームが起こった。この間の出生数は250万人/年で、ベビーブーム世代は約800万人いるとされている。いわゆる「団塊の世代」である。 団塊の世代が大人になり結婚して、マイホームを持つ時代は高度成長期である…

勇美記念財団

勇美記念財団への研究助成の為の申請が月末に迫っており、今、頭を悩ませている。すでにデータとしては1000例、変数は300を越える膨大なデータベースになっており、すでにいくつかのテーマは出来上がっているが、この中からひとつテーマを絞り込んだ…

ビスホスホネートと宇宙

先日、鎌倉市医師会の学術講演会を共催の小野薬品のMRさんの招待で聴講させていただいた。西村整形外科の西村和博院長の「ビスホスホネート製剤のアドヒアランス」は非常に興味深い内容だった。ご存知の通り、骨粗鬆症薬の服薬に関してはアドヒアランスが非…

6月20日のセミナーのご案内

来る6月20日(木)のセミナーで在宅医療関連の話をいたします。製薬メーカー幹部の方へのセミナーですが、ご興味があれば、ご参加ください。一般的な在宅関連の話なら、桜新町アーバンクリニック遠矢先生とフロンティアファーマシーの前田先生のお話は参…

第18回災害時医療を考える会

27日(土)に第18回災害時医療を考える会が齊藤教授の研究室で行われた。2時間という短い時間の中で、今回も盛りだくさんの討議がなされて非常に有意義な会であった。現在、討議を深めているのは、平時から災害時に何をなすべきかのマニュアル作りについ…

湘南糖尿病勉強会

「在宅医療は、知れば知るほど問題が山積していく状況にあります。2025年には行き場のない患者が毎年40万人になると予測されており、多くに知恵を結集していかなければならない時です。そのような時に新たに医療関係者が在宅医療を学ぶ事には大きな意…

第15回日本在宅医学会大会

3月30日、31日の両日、松山で第15回日本在宅医学会大会が催された。今回は、昨年度に在宅医療連携拠点事業も行われた関係で多数の人が参加していた。私も拠点事業のポスター発表会の為に3月は準備に追われていた。今大会の目玉となるフレーズは「多…

ゾルビデム酒石酸塩

昨日は、沢井製薬の製品説明会があった。(残念ながら写真を撮り損ねました。)ゾルビデム酒石酸塩のOD錠の説明だ。先発メーカーの製品説明会と違って、ジェネリックの説明は製剤特性に重きを置いた説明になり、意外と知らない事が多いので勉強になる。そ…

メマリー錠

本日のランチョンは第一三共さんのメマリー錠。次の仕事が迫っていたので、先に私一人だけを相手にプレゼンしてくれた新保さんに感謝です。さて、認知症関連の薬剤だが、最近になってさまざま臨床試験の結果、なぜ効くのかが少しずつ分かって来ており、特にB…

災害時マニュアルを考える

災害時医療を考える会はすでに、この3月で17回を数えるに至っている。最初の段階では、それぞれの職能が東日本大震災において災害地でどのような活動をしてきたのかを共有しながら、役に立った事、力及ばずの事などを共有してきた。2年目は、平時におい…

みんなで支える在宅療養シンポジウム

過日、横須賀市で行われた「みんなで支える在宅療養シンポジウム」は1000人あまりの聴講者で関心の高さを示した。基調講演は「大往生したけりゃ医療をかかわるな」で自然死のすすめを啓蒙されている京都の中村仁一先生の話で会場を何度も沸かせた。基本…