勇美記念財団の在宅医療のシンポジウム
今年も、多くの関係者が集ったようです。実は、今年は用事があって行けなかったのが残念です。今年の様子はNHKのニュースでも紹介されていましたが、より具体的な問題点に突っ込んだ議論がされたようです。
その一つに「認知症やがんなどの知識が足りない」があったようです。認知症と一口に言っても、類似した疾患があり(例えば、レビー小体型認知症、パーキンソン病、などなど)薬剤を間違えたら、症状がひどくなります。認知症をしっかり診断、治療できる医師は実はとっても少なのが現状です。
そのような状況で、安易に認知症診断して患者さんを増やそうとする医師が多くなってきています。そしてトラブルが増える。上記の問題はこのような点もあるのではないかと思います。
医療法人社団悠翔会の佐々木先生が次のように言われたのも頷けます。
在宅医療の医師で、シンポジウムを主催した佐々木淳さんは「高齢者が住み慣れた自宅で最期を迎えるには、在宅医療の医師を増やすだけでなく、質を担保できる対策を進めていく必要がある」と指摘しています。