医療ビジネス

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医療情報は正確性、客観性、最新性が必要です。

 すでにニュースなどで広く知られていますが、DeNAが公開していた医療情報サイトWELQが問題になり閉鎖に追い込まれました。社長も責任を取って30%の減収となったようです。

 インターネット上の情報は玉石混合で正しい判断をするにはそれなりに予備知識や情報を判断する能力が求められますが、これを一般の人に要求することは困難です。また、何が正しいか?何が間違っている?そのカテゴリーによって異なってくるでしょう。例えば料理サイトですと、美味しいとか美味しくないは多分に個人の好みがありますので判断できかねます。また、宗教のような内容もこれ自体、正しい・正しくないと分けることに無理があるようです。

 ところが医療情報は違ってきます。医療情報は、「正確性」「客観性」「最新性」が必要です。つまり「何を根拠に」「誰が」「いつ書いたのか」が正しい判断をする上で重要になってきます。この3点を守って掲載した最初の医療情報サイトは「国立ガンセンター」の患者向け医療情報ページだと認識しています。私がお手伝いしているクリニックのサイトもこの3点を守って掲載しています。

 以前、京都大学がノバルティス社の高血圧薬のディオバンの臨床データを捻じ曲げた事件がありましたが、これこそ正確性が担保されていない情報です。この偽情報で医学のプロである医師達も騙されたのですから、私たち素人はよく吟味しなければならないでしょう。

もう一点、先の会社の社長は、監修をつけて再度オープンしたいという発言をされたようですが、「監修」というのは「その内容に責任を持つ」ということをお忘れではないでしょうか?素人が書いた文書を医師などのプロが責任を持つことはありえません。

 

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