医療ビジネス

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ケアカンファレンス

ケアカンファレンスにオブザーバーとして出席した。ケアカンファレンスは、主治医を中心に訪問看護師、ケアマネージャー、時には家族なども入って、今後のケアの方針に対して意見交換する事である。残念な事に患者さんが亡くなられた場合はDeath Conferenceとなって、残された家族へのケアなどを話し合うこともある。さて、私のミッションは、今騒がれているITを使った医療連携の推進が実際の現場と如何に乖離しているか、実際のところITの技術がどのような場面で有効かを見極めるためである。

もちろん、既に医療機関、地域包括支援センター、施設等でITを上手に利用しているケースもあることはある。しかし、ごくごく当たり前の所では、ITリテラシーが低い事が障壁になっているが、それ以上に「なくても困らない」というより「関心がない」というところに問題がある。関心がないというのは語弊があるかもしれない、言い換えれば、問題は山積していてそれどころではないという印象を非常に強く受ける。

在宅の現場でよりレベルアップが望まれているのが、ヘルパーの資質向上である。多くの事業所においては、契約事項以外の仕事をしないように強く言われているので非常に機械的な作業になっている。もちろん、ヘルパー自身も言われた事以外はやりたくない、という気持ちもある。

ところが、在宅で一番患者の状態を客観的に把握しているのはヘルパーである。ヘルパーのちょっとした気付きがドクター、看護師等にとって貴重な情報になるケースが多い。

ここで問題になる点を整理してみると、以下のような感じであろうか。今後、研究していきたい。

  1. 事業所はまず優先事項として効率化であり、ヘルパーに余計な事はさせない。
  2. 気付きのあるヘルパーも誰に言っていいのか分からない、また、言っても「そんな事くらい分かっています」と言われかねないという不安がある。
  3. 主治医がco-medicalの人からの情報に対して聞く耳を持たない。
  4. 地域としてヘルパーの教育の場が非常に少ない。