そもそも介護とは
今、高齢者で介護を必要とする人が多くなっています。街中をデイサービスの車が高齢者を送迎しているのをご覧になった人も多いでしょう。また、訪問看護ステーションの車が家の前で停まっているのを見かけたこともあるでしょう。
数年前から、介護問題は大きく取り上げられるようになり、特に認知症の介護の難しさは周知のことになりつつあります。また、ご家族や親戚の方が介護を必要とするようになり、すでに何らかの介護を経験されておられる方もおられることと思います。
私たち医療関係者も、すでに10年近くにわたって介護を必要としている人に、必要な医療を提供してきました。また、患者さんや家族の方から様々な相談を受けたり、苦労話を聞かせていただきました。
そもそも介護とはなんでしょう?介護を必要とする人は身体上、普通の生活に不便や不自由を感じる人です。このような人に寄り添うことでその不便さや不自由さを少しでも和らげることができれば、それは良い介護と言えるでしょう。また、その時に、その人の個人の尊厳やプライバシーを尊重することもとても大事なことです。
人は必ずその人生を全うします。その瞬間が来たとき、自分の人生の最期が満足いくものであれば安らかな死を迎えることができるでしょう。そのためにも介護はとても大事なコミュニケーションであると言えます。