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シェーグレン症候群

先日、キョーリン薬品さんの勉強会でシェーグレン症候群について学んだ。自己免疫疾患の一種であり、国の難病に指定されている。顕在患者数は2万人程度だが、潜在患者は100万人ほどいると言われている。主たる症状がドライアイや、ドライマウスといった程度の症状で普段の生活では不便を感じていない人が多いのが理由であるが、もうひとつ、診断基準の複雑さが原因ともなっている。日本の診断基準では、少なくとも皮膚科、眼科、内科と3科で受診しなければならない。そのため、欧米と同様の診断基準にしようとしているらしい。来年のジュネーブでの学会である程度の道筋が作られるとの事だ。

シェーグレン症候群は先に述べたように、ドライアイやマウスアイなどの生活に支障を来す事があまりないが、本来が外分泌腺の障害であるので重症になると関節、甲状腺、呼吸器、肝、腎、などなどさまざまな臓器に炎症をおこすことになり、未だ、根本的な治療はないのでやっかいだ。しかも、3科で受診した結果、シェーグレン症候群と告げられたら、患者の立場としては辛いものがあるだろう。