医療の現場からMRを見る vol.2
最近は、どのメーカーさんも医師データを活用して重要な医師にピンポイントで面談するようになっています。
それゆえ、どうしても重要なクリニックにはMRが集中する傾向があります。
診察終了後、待合室はMRだらけになっています。彼らを観察しているといろいろ分かります。
静かに社名を呼ばれるのを待つのが普通ですが、どうしても時間がかかってしまうので、足を組んでしまう人もでてきます。さらに、ノートパソコンを開けて、なにやら内職をする人も出てきます。待つことも仕事のひとつです。
待っている間でも、面談時のシミュレーションは頭の中でできるはずです。
極端な例かもしれませんが、午前の診療も終わって、私は院長と談笑をしています。
それから、MRを呼びます。1人のMRが部屋に入ってきますが、MRは黙っています。院長が「今日はなに?」と聞くと、講演会のパンフレットを差し出します。
最近の傾向か?自分から話を持ちかける能力が不足している人が多いように感じます。
こちらから話しかけると、会話に入っていけるのですが、自分からは話が切り出せないようです。
このMRは、人見知りだと本人も認めていますが、訪問されるMRの半分は、人見知り傾向があるようです。
前回の話に出て来た図々しい人も困りますが、人見知りも困ります。
このあたりのコミュニケーション能力を各メーカーはどうされているのか?長い時間待合室で待って、やっと面談できた貴重な時間ですから、もう少し密な会話ができるようになってほしいものです。