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患者調査から何が見えるか? その1

厚生労働省の平成26年患者調査から「年代別の疾患割合」を出してみました。まずは見てみましょう。

青は14歳まで、赤は15歳から34歳まで、緑は35歳から64歳まで、そして紫は65歳以上です。

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次は、各疾患の実際の患者数を示しています。単位は千人です。一番上の感染症は約19万人ほどです。

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上の2つのグラフを見ると、循環器系と消化器系、筋骨格系がが多いことがわかります。消化器系が多いのは、この区分に「歯」も入っているからです。循環器系は主に高血圧ですが、虚血性心疾患、脳血管疾患など種類が多いのが特徴です。筋骨格系は、骨粗しょう症、関節リウマチなどです。

 

さて、ここで注目したいのは、赤と緑の働き手世代と65才以上のリタイア世代です。(65才以上でも働いている人はいますが、一般的にリタイアとします)一瞥すると、やはり65才位以上の患者数が多いのは、人口が多いことも考慮しても、多くなってしまうことがわかりますが、緑色も意外に目立っています。

 

緑色(35歳から64歳)の多い疾患は、消化器系、循環器系、筋骨格系、精神及び行動の障害などです。これらの疾患が次の世代(65才以上)の疾患に繋がっていきますから、これらの疾患を治すことが、紫色の患者数を抑えることになるわけです。

 

糖尿病に関しては「内分泌」に分類されます。強く疑われる成人男女が約950万人に上ることが、厚生労働省の「2012年国民健康・栄養調査結果」の推計で出ていますが、顕在患者数は意外に少ないです。しかし、かなり悪くならないと自覚症状が出てこない、さらに糖尿病が悪化すると、認知症などに進むので軽視できません。

 

よく言われるように、適切な食事と適度な運動及び、質の高い睡眠が生活習慣病になるのを防ぐと言われています。医療費が41兆円を超える現在において、これらの疾患を防ぐことが大事であると言えるでしょう。

 

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