医療ビジネス

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家族が介護する場合

 家族は一番身近で、要介護者の性格などを熟知しています。また、同居していればちょっとした変化も気がつきます。しかし、家族だからこそお互いに言いたいことも言えるし、愚痴もこぼしてしまいがちです。そのためギクシャクするケースが多いのも事実です。家族が今までどのような関係を築いてきたかで、介護がスムーズに行えるかどうかが決まってきます。 私たちが見ていても、家族が暖かく要介護者を見守っているケースもあれば、子供達で介護を誰がするかで揉めているケースもあります。

 最近は「独居」という問題がクロースアップされています。子供がいないか、子供が離れて暮らしており、一人暮らしになっている場合家族と医療機関、介護事業所の考えを擦り合せるのに苦労することがあります。また、老々介護といって、片方の配偶者が年齢のせいで十分な介護を出来ない、またはどちらも要介護状態になっているケースもあります。

 また、子供と同居していても子供は日中仕事に出かけており、実質上一人暮らしになっているケースもあります。このような場合、以下に述べるように、ご近所さんや介護サービスに頼ることになります。

 

 さらに、家族以外が介護することができない場合、子供達が仕事をやめて介護に専従してしまう問題が浮き彫りになっています。職を辞する時は、退職金などで何とかやっていけると考えてしまうのですが、実際は要介護者が亡くなり、さて再就職という段になって、再就職ができない、そのまま手持ちの資金が枯渇してしまう。そうなると、生活保護を受けざるを得ない状態になってしまいます。

 

 自分が一番、親のことがわかっているから、ヘルパーに頼むより自分が!という意識があるのですが、介護はプロの仕事です。上手に介護サービスを利用して職を辞することのないようにしてほしいものです。