なぜ知らなければならないのか?
介護にまつわるトラブルはとても多いです。その原因として一番に挙げられるのは、「介護制度について知らない」と言うことです。介護制度を理解していないことで、行政と揉めたり、医療機関と揉めたり、介護事業所と揉めたりと枚挙にいとまがありません。
特に、仕事をしている人にとって、家族の介護が必要になった時に一番の問題は、「仕事との両立」です。介護される側にも、介護する側にも、様々なサポート制度があり、これらを活用できないばかりに、仕事を辞めざるをえない状況になっています。また、介護の現場はニュースなどでも漠然と知っておられることと思いますが、切羽詰まった状態です。
グラフは、厚生労働省が発表した、死亡場所の推移です。今後、2030年には、47万人もの人が死に場所にない状態になるのです。介護が必要になってから、介護施設を探そうなどと呑気に構えていたら大変です。
特に、認知症になると、自宅での介護はともて辛いです。 つまり、介護が必要になる前に、介護制度や地域の介護状況を知っておき、いざという時に悔いのないようにしなければならないのです。