胃癌学会総会
過日、横浜で第86回日本胃癌学会総会に出席した。今回は、マールクリニック横須賀の水野先生の発表の統計解析部分をお手伝いさせていただいた。胃癌そのものはいわゆるABC検診が広く行われてくるようになり、早期発見につながっており効果が出ている。このままでいけば10年先はほぼなくなるかもしれない。
胃癌はピロリ菌によっておこることが近年わかってきており、特にアジアのピロリ菌は癌を発症しやすく、他方、欧米のピロリ菌は癌の発症がほとんどないらしい。よって胃癌はアジアに多い癌である。さらにピロリ菌も徐々に変化しており、戦後に幼少期を過ごした現在70歳以上の人に多い。
今回の水野先生の発表もABC検診の重要性を横須賀市のデータからエビデンスを拾い発表したものである。今後は特に男性は前立腺がんや大腸がん、肺がんなどが撲滅しなければならないターゲットとなる。