医療ビジネス

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今後の医療の姿

高齢者人口は今後、いわゆる「団塊の世代」が65歳以上となる平成27(2015)年には3,395万人となり、「団塊の世代」が75歳以上となる37(2025)年には3,657万人に達すると見込まれている。その後も高齢者人口は増加を続け、54(2042)年に3,878万人でピークを迎え、その後は減少に転じると推計されている。

しかし、患者総数に対する高齢者率はもっと高い推移を示している。平成23年時点では、すでに50%が65歳以上の高齢者である。高齢化率が25%であるという数字で惑わされてはいけないことがよく分かる。

高齢化に向かうニュータウンなどの街は、若い世代でも住めるようにリニューアルを施しているが、そもそも若年層の人口が少ないので、基本的には高齢者の街になる。ニュータウンの中心にある商業施設はシャッター通りになっているのはご存知のことであろう。同様に、今までニュータウンの住民の健康を見守って来た診療所も高齢化していき、無医村状態になってくる。この間、駅前などにできてきた医療モールなどは医師個人所有の診療所ではなく賃貸物件であるので、新たな若い医師がモール内で開業することになる。これらの世代は今までの医局の縛りや地元医師会の縛りもなく、お互いにICTを駆使してフラットな連携をしていきながら、ニュータウンの在宅医療を担っていくと予想される。それこそ、国が目指している強化型在宅療養支援診療所の姿である。