第18回災害時医療を考える会
27日(土)に第18回災害時医療を考える会が齊藤教授の研究室で行われた。2時間という短い時間の中で、今回も盛りだくさんの討議がなされて非常に有意義な会であった。現在、討議を深めているのは、平時から災害時に何をなすべきかのマニュアル作りについてである。組織内のマニュアルはおそらく、病院に限らず、一般企業でも作成されていると思われるが、災害時は広域な範囲に及びマニュアルが必要になってくる。今回、これに加えて、被災者側のマニュアルというかガイドラインもあってもいいのではないかと点について議論した。
現在、ご存知のとおり、一旦圏外に避難した人々が戻ってくるケースも出て来ているが、報告によると「避難しなかった、もしくは避難できなかった人々」と「避難して戻って来た人」の間にぎくしゃくした関係が生まれて来ているケースをよく見るということである。もともとは皆でコミュニティーを育てて来たにもかかわらず、一旦壊れた関係は再構築するのに相当苦労しているようだ。このようなリストラクチャリングにおいて成功している事例を集めるだけでも良い物ができるのではないかと思う。
[caption id="attachment_244" align="aligncenter" width="300"] 牧上先生からの差し入れで大いに盛り上がりました。[/caption]