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源氏物語を読む

中島内科クリニックでの新たな勉強会が始まった。院長の希望で「古典に親しむ」がテーマである。そこで、私から源氏物語を提案し、昨日からスタートした。手始めはもちろん、桐壺の章である。担当MRくん(テルモの片山くん)が人物相関図をパワーポイントで示してくれ、概略の紹介をしてくれた。もちろん各人読んで来ているのであるが、おそらく高校生以来の古典で読むのに苦労したようだ。 さて、このような物語は当然、その内容を鑑賞するのは当然として、どの登場人物を軸に自らを置くかで、その感想は変わってくるのであるが、物語が帝を主軸にして書いているのでどうしても、帝の立場からの読後感想に偏っているのが気になった。この物語は1000年の間、女性のファンを魅了して来たことを考えれば、女性の立場から物語を読むのが自然であろうと私自身は思っている。そして、私なりの解釈は「男っていくつになっても子供ね」という思想が流れていてこれが人気の秘密なのではないかと思っている。 ここでなぜ、私が源氏物語を題材に推薦したかというと、いろいろな軸で内容を吟味してほしいという考えからである。MRは自社製品を軸に置いてディテーリングを行うが、医療者の立場、患者の立場というふうに主軸を変えて、製品を吟味する事ができるかどうかが大事である。 まぁ、当分、みなさんには苦労してもらいましょう。

[caption id="attachment_205" align="aligncenter" width="300"]源氏物語勉強会 桐壺の人物相関図を確認しながら。[/caption]