医療ビジネス

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訪問診療はあっちこっちを飛び回ってる

私がお手伝いしているM診療所は在宅療養支援診療所である。90名の在宅の患者さん、70名の施設の患者さんに加えて、春から100名の特養の人を診る事になる。訪問診療は応援の医師が加わり、医師6名、看護師3名で回している。 問題なのは、訪問診療スケジュールである。地区別に分けて効率的に回って行ければ問題ないのだが、実は訪問診療の日程(月に2回)を組む以前に介護支援事業所の介護スケジュールが組まれている。ディサービス、ショートスティや入浴サービスなどが目白押しで患者さんによっては火曜日だけしか空いていないという状況だ。こうなると、例えば、同じアパートの2人の患者さんを診る場合、同じ日に続けて診るのが診療所としては効率的なのだが、1人はリハビリに出かけていて留守ということになり、別の日に行かなければならないという事になってしまっている。結局、非常に非効率な運用を迫られているのが現状である。 厚生労働省の資料によると、訪問診療の要素として、この移動時間が30%に達している事が分かる。つまり、この非効率な運用は全国的な問題のようだ。 今回私がおこなったのは、この訪問診療のスケジューリングのスキーム作りである。スケジュールを組むときにどのような手順と枠組みで進めて行けば良いかであり、1ヶ月ほど試行錯誤を重ねた末、かなりドラスティックな変更を行い、なんとか4月に間に合うところまで行った。医師にはかなり好評である。実際に組んで行くのは、事務の人たちと看護師長の仕事である。

[caption id="attachment_159" align="aligncenter" width="300" caption="白板でスキームの考えているところ"]訪問診療スケジュール[/caption]