難題を越えて、より説得力のあるディテーリングを!
先日はアステラス製薬の勉強会で過活動膀胱と骨粗鬆症を学んだ。過活動膀胱の薬剤ベタニスはβ3受容体を介する新しい作用機序の薬剤だ。潜在患者数は800万人とも言われ、野際陽子さんのCMでよく知られるところとなっている。恥ずかしながら、β3受容体があるとは知らなかったので、大変参考になったが、初めて知るメカニズムなので疑問も沸々と起こり、質疑応答も活発であったが、MRさんが答えに窮する場面もあった。決して困らせようと思って質問した訳ではないので勘弁してほしい。
[caption id="attachment_123" align="aligncenter" width="300" caption="活発な質疑応答でお互いに理解を深めて行く"][/caption]
一方、骨粗鬆症の薬剤ボノテオは4週に1回1錠という薬剤だ。こちらはデイリーの薬剤の50倍容量の薬剤だ。4週に1回1錠というのは、患者さんのアンケートでは良いと感じる患者さんと忘れてしまいそうだという患者さんと半々で、これだけで善し悪しが判断しにくい結果になっている。骨粗鬆症薬剤は、たっぷりの水もしくはぬるま湯で飲み、30分は横になってはいけないという不便さが残っている、どちらかというと、こちらの不便さを解消する薬剤が望まれるところだ。こちらも、変わった質問をしてしまってMRさんが窮する場面があったが、素直な疑問なので、勘弁してほしい。
変わった質問でも、社に戻り調べることで、より深く理解でき、より説得力のあるディテーリングができるとポジティブに考えてほしい。