医療ビジネス

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「たいしたことなかったね」と言う人は、問題意識のない人

先日、東京ビッグサイトにて行われた「ダンホスピタルショウ」へ行って来た。医事事務員や看護師などの引率である。事前にそれぞれの職掌に合わせたプランを考えて、テーマを与えておいたので各人充実した一日になったようである。相変わらず電子カルテを中心としたIT系のブースが多く見られたが、現場の職員の関心事はやはり日々の仕事に関連する内容であり、小さなブースでも有益な情報を与えてくれる。ほんのちょとしたアイデアが患者さんへの接遇をよくしてくれるので、聞くほうも真剣になるのは当然だ。特に看護師は、院内の改善は当然ながら、在宅での患者さん宅で役に立つもの、また施設で役に立つものとそれぞれ気になるものがあったようで収穫が非常に大きかった。

来場者数は、例年と比べてやはり少なくなっているようである。人数としてはそれほど変わらないが、首からぶら下げている来場者カードを見ると、出展者の人たちがほとんどであり、それは言い換えるとサプライヤーサプライヤーを見に来ているということであり、結局のところ医療機関関係者が少ないということである。原因として、行っても大したブースがないという感想が聞かれるように、上からの指示でなんとなく来ている人がほとんどではないのかと思う。

しかし、私が引率した医療機関では、事前に日頃の仕事の問題点をディスカッションしてもらうことで、何を見なければならないかという問題意識があり、その解決策を探す為の参加という具体的な動機づけがあった。要は、問題意識をどれだけ持っているかということだ。

「たいしたことなかったね」と言う人は、問題意識のない人であり、自己を恥じる必要があるだろう。