医療ビジネス

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納豆が食べられるというだけでは難しい

ベーリンガーの「プラザキサ」のランチョンに出席した。ワルファリンと作用機序が違うので、その点も注意して聞いた。直接トロンビンに作用するので血液凝固能モニタリングが不要になることが大きな点だが、別の医療機関から施設へ行かれている看護師さんによると、ワルファリンからプラザキサに変更するとき、患者さんや家族の方々がモニタリング不要という点に対して、じゃぁどうやって調べるんですか?と聞かれるそうだ。なかなかこの不安を取り除くのは、作用機序の説明などは一般の人々には理解できないことであるし、難しいところだ。また、薬価がワルファリンと相当違ってくるので、モニタリングの検査代を引いても相殺できない点もある。また、他剤切り替え時にも注意が必要で、看護師が熟知しておく必要があるだろう。以上の点から、新しい患者さんへの投与で徐々に使用感を見て行く必要あると思った。もう1点、カプセルが1号と2号という点、年配の患者さんは総じて飲み込む力が弱っている。外国ではいいが、日本人には大きく感じる。

ところで、ベーリンガーは、今年はこれに加えて、DPP4阻害剤、パーキンソン病治療薬と新薬が続く。久しぶりにベーリンガーのMRさんは忙しくなるね。