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ピースハウス病院を訪問した

先頃、ピースハウス病院を訪れた。日野原先生が、日本に合ったホスピスを目指して、諸外国のホスピスを参考に、最終的にはオーストラリアの建築家によって建てられたものである。22床のベット数に対して23名の看護師がいる手厚い看護の元での人生の最後の安らぎの場所だ。一緒に訪問した看護師がまったく薬剤の匂いがしないと言っていたように、外観からも内装も病院というイメージはまったく感じられない。

紹介ビデオを見せていただいたが、そこに映る患者さんたちはとても生き生きとしていて末期を感じさせない表情だ。 現在、最後の場所を自宅で過ごしたいと願う患者さんが増えていて、在宅での看取りが注目を集めているが、すでに身寄もない人にとってこのようなホスピスは自宅のようにくつろげる場所なのであろう。

問題は、やはり財政だ。100名ちかくのボランティアと多くの寄付で、なんとか成り立っている状況ではおいそれと、次のホスピスができる可能性は非常に少ない。緩和ケアに対する診療報酬のアップなどの小手先ではなかなか解決しないだろう。いろいろ施策はあっても、実現するには障壁が多いところである。

[caption id="attachment_94" align="alignleft" width="300" caption="正面玄関"]ピースハウス[/caption]