医療ビジネス

医療や介護の諸問題について解説します。講演の依頼もお受けしております。

生活習慣を見直して健康な体になろう

以前投稿した「改革項目」の中の「生活習慣病治療薬等の処方のあり方」について考えてみたいと思います。厚生労働省の資料には 生活習慣病治療薬の処方は、性・年齢、進行度、副作用のリスク等に応じて、基本的には個々の患者ごとに医師が判断すべきものであ…

在宅医療も地域包括ケアも知られていない

あるサイトに辻彼南雄先生(水道橋東口クリニッック)の談話が載っていました。曰く、「在宅医療のことを知っている患者はほとんどいない」。思わず頷いてしまいました。実は、過日一般の方々に介護保険について講演をいたしました。講演後、アンケートを取…

関西と関東のつゆの違いは

寒くなってくると暖かいお蕎麦をいただく機会が増えてきます。いつも関西と関東のつゆの塩分が気になる私は知り合いの管理栄養士Aさんに実際のところどうなのか聞いてみました。関東のつゆは確かに黒くて塩分が多そうだけれど、関西は薄口醤油を使っている…

遠隔医療は進んできた

このような記事を読むと、本当に遠隔医療が身近になったと感じます。1998年か99年ごろに北海道大学病院(だったと思う)の看護師の佐藤仁美さんにお会いしたとき、携帯電話で在宅療養している患者さんの褥瘡を医局へ送って医師の指示を仰ぎ処置をしたという…

終末期のヘルパーの役割

以前、行われたケアカンファレンスでは、終末期の患者さん(90歳以上、男性、独居)についてケアマネージャーを司会に、医師、看護師、ヘルパー、ディサービスなどを交えて意見交換を行った。ケアマネージャからこの1ヶ月ほどの現状報告を総括してもらいな…

来年から始まるスイッチOTC薬控除(医療費控除の特例)

先日投稿した「改革項目」の中の「スイッチOTC化された医療用医薬品に係る保険償還率のあり方」について書いてみます。 昨年の12月に示された平成28年度税制改正の目玉改正に薬局で買った薬も医療費控除にするというものがあります。問題もあることはあり…

科学的根拠のない薬は昔からあります

週刊朝日に「最新調査で判明! 科学的根拠の“ない”薬は当たり前に存在した!」という記事が出ました。一般の人には、「そうなんだ!!」と思われるかもしれませんが、この業界では当たり前、というよりも大昔からそうでした。EBM(evidence-based medicine)…

高額療養費制度は若者に優しいか?

ここ1週間ほど、厚生労働省を中心に社会保障費の増加を抑制するために、医療・介護の改革案を見直しており、ニュースで流れています、その中でも高額療養費制度に関してです。高額療養費制度とは、ある一定を超えた医療費は戻ってくる制度です。 具体的には…

医療情報は正確性、客観性、最新性が必要です。

すでにニュースなどで広く知られていますが、DeNAが公開していた医療情報サイトWELQが問題になり閉鎖に追い込まれました。社長も責任を取って30%の減収となったようです。 インターネット上の情報は玉石混合で正しい判断をするにはそれなりに予備知識や情…

在宅医療の看護師

在宅医療で活躍する看護師には、在宅療養支援診療所で医師と行動を供にする看護師と訪問看護ステーションで在宅へ訪問する訪問看護師がいます。 在宅療養支援診療所の看護師は、医師の補助として看護業務を行い、訪問看護師は医師による訪問看護指示書を元に…

セルフネグレクトに関して考える

セルフネグレクト問題が頻繁にニュースで流れるようになってきました。セルフネグレクトは、自己放任と言われ生活に関する能力や意欲が低下している状態です。ニュースなどで問題視されるのは高齢者ですが、実は全世代に関してこのような状態になっています…

ケアマネージャーの仕事

まず、介護のサービスを受けるにあたって、最初に対面する人がケアマネージャーという職種の人です。「マネージャー」という言葉からも分かる通り、介護サービス全般のマネージメントを担います。 介護相談 最初に、ご家族などからじっくり現在の状況を聞き…

医療・介護の改革項目

現在、厚生労働省を中心に見直されている項目を私なりに列挙してみました。医療保険は、「入る」を増やし「出す」を減らす。介護保険もほぼ同様、医療提供体制は、今後の需要に見合った提供体制と地域偏在の是正です。 医療保険 高額療養費の見直し 介護療養…

家族が介護する場合

家族は一番身近で、要介護者の性格などを熟知しています。また、同居していればちょっとした変化も気がつきます。しかし、家族だからこそお互いに言いたいことも言えるし、愚痴もこぼしてしまいがちです。そのためギクシャクするケースが多いのも事実です。…

要介護の原因になる疾患

介護が必要になった主な原因についてみると、「脳血管疾患」が21.5%と最も多く、次いで、「認知症」15.3%、「高齢による衰弱」13.7%、「関節疾患」10.9%となっています。男性の場合、「脳血管疾患」が32.9%と特に多くなっています。それぞれどのような…

高齢者の運転は危ないのか?

ここ数年、高齢者の自動車事故が多く報道されています。マスコミがあえて小さな記事でもこのカテゴリーに入るのなら敢えて載せるということもあると思いますが、まず間違いなく増えていると思いますし、これからもっと多くなるでしょう。 なぜなら団塊の世代…

勇美記念財団の在宅医療のシンポジウム

今年も、多くの関係者が集ったようです。実は、今年は用事があって行けなかったのが残念です。今年の様子はNHKのニュースでも紹介されていましたが、より具体的な問題点に突っ込んだ議論がされたようです。 その一つに「認知症やがんなどの知識が足りない」…

介護を乗り切るために

介護は大変です。認知症の人に寄り添いたいといっても実際は簡単ではありません。そのような中で、どうしていけばよいでしょうか? まずは介護者自身が自分の生活を良いものにするべきです。自分だけの時間を持ちましょう。介護者自身がある意味余裕を持てな…

なぜ知らなければならないのか?

介護にまつわるトラブルはとても多いです。その原因として一番に挙げられるのは、「介護制度について知らない」と言うことです。介護制度を理解していないことで、行政と揉めたり、医療機関と揉めたり、介護事業所と揉めたりと枚挙にいとまがありません。 特…

そもそも介護とは

今、高齢者で介護を必要とする人が多くなっています。街中をデイサービスの車が高齢者を送迎しているのをご覧になった人も多いでしょう。また、訪問看護ステーションの車が家の前で停まっているのを見かけたこともあるでしょう。 数年前から、介護問題は大き…

介護保険の講習会をしました

M生命保険さんの皆さんに介護保険に関する講演をしました。 今回は二回めということで、話をする時間を短くして、その後質問コーナーにしてみましたところ、ある程度理解が深まったということもあり、さまざまな質問がありました。 質問の内容も具体的な内容…

ジェネリック医薬品、情報提供について

ジェネリックメーカーの情報提供に関しても、医療関係者の不安はまだまだあるようである。そもそも、担当のMRがいないので、なにかあった時にどこに連絡すれば良いか分からないというケースを良く聞く。幸いにも私がいるクリニックでは、担当MRさんが定期的…

ジェネリック医薬品に関して

ジェネリック医薬品が一般の人にも認知されてきて久しい。昔は、特許が切れたあとにゾロゾロと出てきたので、ゾロ品と言われてきた。後発医薬品メーカーが、このイメージを払拭するために新たにこの名称にしたのか、もともと海外でジェネリックという言葉が…

昭和大学医学部麻酔科学講座50周年

昨年、主任教授になられた大嶽先生の就任祝いと麻酔科学講座50周年記念の席にご招待を受けて出席してきた。少なくとも1000人以上は参加されていたのではないかと思われる盛大な催しだった。ちょうど麻酔科学会が横浜で行われていたので、それに合わせたの…

胃癌学会総会

過日、横浜で第86回日本胃癌学会総会に出席した。今回は、マールクリニック横須賀の水野先生の発表の統計解析部分をお手伝いさせていただいた。胃癌そのものはいわゆるABC検診が広く行われてくるようになり、早期発見につながっており効果が出ている。このま…

第16回日本在宅医学会

3月1日、2日に浜松で第16回日本在宅医学会大会が行われた。今回もポスター発表にエントリーして、発表を行った。演題は「在宅療養がん緩和期患者に関する医療介入度の統計的検討」。興味深い結果が出たので、見ていただける人も結構多かったように思う…

医療の現場からMRを見る vol.2

まず、社会人として成熟していないMRがいるということです。このようなMRはそのまま年数を重ねていくと、単に横柄なMRになっていく傾向があるようです。医師へのディテーリングはソツなくこなすようになっていくのですが、医師以外のスタッフには概して評判…

乳腺科新年会

順天堂大学の乳腺科の新年会が過日行なわれた。年間400例を超す実績を作り、ますます伸びていく感じである。順天堂の乳腺センターは2005年に開設され、当時は霞先生を筆頭にわずか11名であったのであるが、現在は、関連病院も含めると大所帯になった。清水…

今後の医療の姿

高齢者人口は今後、いわゆる「団塊の世代」が65歳以上となる平成27(2015)年には3,395万人となり、「団塊の世代」が75歳以上となる37(2025)年には3,657万人に達すると見込まれている。その後も高齢者人口は増加を続け、54(2042)年に3,878万人でピークを…

医療の現場からMRを見る vol.1

はじめまして、ネットスタイルの山崎博史です。私の本業は、製薬企業さまのマーケティグコンサルティングですが、それ以外にある地区の医師会のアドバイザーやクリニックにおいて院長の研究のお手伝い、若手医師の相談相手などを行っています。そのため、各…